インドネシアに到着したヤンバルクイナとカカポ。観光スポットで見つけたカフェで世界一高いと評判のコピ・ルアクをすする。

ヤンバルクイナ「ん〜上手いねえ。なんつーかコナコーヒーつーの?あれの香りがすごい甘い感じ!」
カカポ「インドネシアに来たからには本場のコピ・ルアクを飲まなきゃはじまらね〜よな!」

店員さん「美味しいでしょう〜このコーヒーはね、彼らのおかげで作られているんですよ〜。」

(店員が視線を誘導した先でウ○コするジャコウネコを発見!!)

ヤンバルクイナ「お、、、おかげとはどういうことだ、、?」 
カカポ「、、なんだか悪寒がしてきたようだ、、」

店員さん「どうしたんですか〜?そんなに汗なんかかいて〜」

(別の人間がジャコウネコのウ○チを大事そうに集めだす。震えだすカカポ。)

ヤンバルクイナ「いいかカカポ、、、冷静になれ、まだそうと決まった訳じゃない。今の俺たちにできることを精一杯考えろ。店員の話を遮り、金を置いてそっと出て行く、そしてここで起きた事をすべて忘れるんだ、、」
カカポ「そ、そうだな、ネコが頭の中で完全に結びついていないうちに、、」

店員さん「どうです〜?本当にネコのウ○ココーヒーは美味しいでしょう?」

「ブーッ!!!」(コーヒーを勢いよく吹き出したヤンバルクイナとカカポ。店員さんにもろにかかる。)

店員さん「どうしたんですか〜!汚いでしょう〜。」

ヤンバルクイナ「汚ねえのはお前のやり方だろ!ウ○ココーヒーは美味しいでしょう?とはどういう聞き方だよ!」(カカポはショックのあまりテーブルの上のシミの数を数えだした。)
  
店員さん「そんなこと言わないでくださいよ〜。このコーヒーはね、奴隷達が発見してくれたコーヒーなんですよ!きっとこのコーヒーの起源の話を聞けば、あなた様の考え方も変わるでしょう。」

カカポ「店員さんもう一杯ちょうだい〜♬」

ヤンバルクイナ「カカポ!落ち着け!あっちの世界に行くにはまだ早いぜ!」 「店員さん!とっ、とりあえずその由緒正しい起源の話から頼む!」

店員さん 「わかりました。このコーヒーはね、当時オランダ人のコーヒー農園で働かされていたインドネシアの奴隷達が、自分たちが栽培したコーヒー豆を少しも分けてもらえなかったので、仕方なしにジャコウネコのウ○コを綺麗に洗って豆を取り出して食べたのが、美味しいと評判になったのです。どうです?そういった苦労があって今があるんですよ。」

ヤンバルクイナ「フフッ、どんな大層な話が飛び出すかと思ったらそんなもんかよ。それは違うぜ!お前が今まで間違った考え方でこのコーヒーを飲んできたことを証明してやる!」 

ヤンバルクイナ「まずお前のその話にはな、とてもおかしな部分がある。それはわざわざウ○コを洗ったという点だ。わざわざウ○コから拾わなくても、泥だらけで粉々の、使い物にならない種はいくらでもあったはず。ではなぜウ○コを洗ったのか?自ずと結論が導きだされるな。」 

店員さん「ちょっとあなた!由緒正しいウ○ココーヒーに何ケチつけてるんですか?!」

ヤンバルクイナ「答えは一つ。自分以外の誰かに飲ませた!自分たち以外で恨みがある人物に!それは誰か?そう、農場主だ!コーヒーを淹れてこいと命令された腹いせさ。その奴隷はムカついてネコのウ○コをかき集めて淹れたんだよ!」

店員さん「、、ウソだっ!」

ヤンバルクイナ「農場主は真実を知らないまま、この奴隷が淹れてくるコーヒーを客人にも自慢げに振る舞った。そして次第に噂が広まってしまったんだろうな、、、明らかにこの順番の方が自然だと思うが。どうかな?」

店員さん「そ、そんな〜!私がマッマから聞かされてた美しいストーリーが嘘だったなんて、、」

カカポ「結局、一番汚ねえのは人間だったというわけだな。」

ジャコウネコ「また僕のことでみんなが争っている、、」